〜小田急バス除籍車両追跡調査会〜
ねこさん、ニューブリーズさんと筆者の3人は7月21日、秋田旅行の帰り道で、岩手県花巻市の県交通営業所に立ち寄りました。まだ各車とも整備中または未到着の状況で、車庫内にいたのはD955号車だけでしたが、国際興業グループカラーに美しく塗装され、出番を待っていました。さらに9月の再取材で、ついにD955号車が真新しい岩手ナンバーを付け、復活したのを確認しました。小田急時代の写真と併せてご紹介しましょう。(車庫敷地内での撮影はすべて許可をいただいています)
▲狛江営業所管内で営業運行中のD955号車(1997年、調布駅南口)
▲2000年、吉祥寺営業所に貸し出されたときの姿です。吉祥寺では小田急シティバス乗務員の教習車として使われた一方、三鷹高校、よみうりカントリーの臨時便などで営業運行されました。よみうりCC−新百合ケ丘駅間のシャトル便に入った時、満員の乗客を乗せて平尾浄水場付近の急な坂をなかなか登れなかったとの伝説があります。
▲2002年冬、955号車は狛江に帰ってきました。946号車に代わって狛江市立和泉小学校のスクールバスになった姿です。運賃箱設備などは撤去され、中吊り広告枠には児童向けのマナーに関する注意書きが掲示されていました。(2月16日、狛江営業所)
▲除籍後、955号車は民間の自動車工場で整備を受け、岩手に旅立ちました。(さいたま市内で、写真提供=ねこさん)
▲花巻の工場で955号車と再会。整備中でした。(7月21日)
▲営業車に復活した元955号車です。小田急時代と比べ、中扉上部への蛍光灯設置、暖房装置の強化といった改造が実施されています。(盛岡市手代森の都南営業所で、2002年9月29日)