■小田急バス雑記帳■
〜1997年分〜
鶴川駅から町田営業所へ向けて回送されるF705号車(いすゞP-LV318L)。
この車は撮影後の96年に再塗装が行われ、正面の白帯が1本減りました
「私設ファンクラブ」を立ち上げた1997年、小田急バスの各路線で拾った話題です。
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*三鷹駅南口のバス通りにリバーシブルレーン設置(12/15)
三鷹駅南口行きの小田急バス路線が集中する三鷹通り(都道121号線)、三鷹市上連雀4丁目地区の約500メートルの区間に、朝ラッシュ時に中央線を移動させるリバーシブルレーン制が導入されました。平日の午前7時から9時までの間、八幡前交差点(小金井街道)→法専寺前交差点(新道北通り)は駅方向行きが片側2車線に変移。既に終日2車線のけやき橋南詰までと併せ、左側車線はバスレーン、中央車線は一般車両用となります。
かつて三鷹通りでは、朝方の路線バス優先策として八幡前交差点からの一般車の進入を規制していました。ところがこれが裏目に出て、上連雀4丁目地区の狭い生活道路を通り抜けようとする車が激増。市立小・中学校のスクールゾーンが大変危険な道になってしまい、進入規制を取りやめた経緯があります。
同様のリバーシブルレーンは、三鷹駅北口の武蔵野市中町地区では以前から実施されており、路線バスの遅延防止にそれなりの効果が上がっています。
*東京都区内と周辺4市の均一運賃を値上げ(12/10)
小田急バス、東急バスなど都内乗合バス事業者8社が申請していた、
東京23区と武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市の均一運賃の値上げ(200円→210円、小児は100円→110円)
の認可が下り、12月10日から実施されることになりました。
ただし一部の系統・区間では200円のまま据え置かれます
(後述)。定期券制度も併せて改定され、従来の全線フリー定期券のほか、指定ターミナル(JR、私鉄計14駅)から2km以内の区間で使える近距離定期券、運賃据え置き区間限定の200円区間定期券が登場します。
運賃据え置きは、今回値上げそのものを見送った京王バスとの共同運行、および同一ルートの系統があるためです。1つの系統ごと据え置きになったのは吉14(吉祥寺駅〜下連雀7丁目〜西原〜調布駅北口)、調01(調布駅南口〜多摩川住宅)。特定区間が200円とされたのは、調布駅南口〜慈恵医大第三病院〜松原(成05は和泉本町3丁目)〜覚東、千歳船橋駅〜青学大理工学部前で、いずれも京王バスのルートと重複しています。
近距離定期券が発行されるのは次の各駅発着または経由の系統です。渋谷、三軒茶屋、二子玉川園、下北沢、梅ヶ丘、千歳船橋、成城学園前、千歳烏山、狛江、仙川、調布、三鷹、吉祥寺、武蔵境。
*日経新聞に吉祥寺のアイドリングストップ車登場(11/19)
11月19日付の
日本経済新聞
夕刊(東京発行)第2社会面に、吉祥寺営業所のアイドリングストップ車A8190号車の写真が大きく掲載されました。この記事は、営業用バス・トラックを中心に広がりを見せてきたアイドリングストップ運動について取り上げたもの。アイドリングストップバスについて「評判が良く、増やすことを検討している」との、小田急バスのコメントが紹介されています。
このシステムの搭載車が初めて登場した1995年ごろには、運転が下手でエンストばかりしているとの誤解を生んだりしましたが、最近はかなり定着してきたことが乗っていても感じられます。小田急は特に、アイドリングストップバスである旨リヤウインドーに大きく表示している車両が多く、報道写真としても絶好の素材と思われます。
*鶴23(鶴川駅〜和光学園)系統の「東平経由」を新設(9/29)
小田急線・鶴川駅と町田市真光寺町の和光学園を結ぶ鶴23系統に、現行の消防署回りに加えて広袴町の東平回りルートが加わりました。9月26日付で速報しましたが、このほど実地調査してきましたので、詳しいことをお伝えします。
この系統は神奈川中央交通とのダブルトラックで、午前中の便を小田急バス、午後は神奈中バスが担当。系統番号と起点・終点が同じであるものの、鶴川2小以遠の経路は全く違います。鶴川駅の乗り場も、新ルートは三輪緑山循環と同じ4番ポールに分けられています。
平和台入口までは、6丁目経由鶴川団地行きと同じコース。ここから、広袴町区画整理事業で出現した鶴川街道バイパスに入り、東平・広袴中央・真光寺中学校入口の新設3停留所に停まっていきます。広袴中央バス停は、9月に新規開店したスーパーマーケット「三和」鶴川店の最寄りで、今後乗客増が見込まれる地域です。
開業時のダイヤは、鶴川駅発が平日6時25分〜21時18分、土曜・休日6時53分〜21時21分で、朝夕15〜30分間隔、昼間は1時間間隔。このうち平日13時26分発まで、土休13時17分発までが小田急バスです。和光学園までの所要時間は実測8分と、大幅に短縮されました。
*横浜市内均一区間、210円に値上げ(9/1)
東京都区内・川崎市内と同じ200円だった横浜市内均一区間が、このほど210円に値上げされ、管内の路線バスは各社とも運賃改定となりました。小田急バスも、生田、町田両営業所担当路線の一部が、川崎市とまたがって乗る場合も含めて210円になりました。
値上げとなった路線は、生田管内が向11(向ケ丘遊園駅〜あざみ野駅)。町田管内が新23(新百合ケ丘駅〜あざみ野駅)、新21(新百合ケ丘駅〜嶮山スポーツガーデン)、柿24を除く柿生駅発の全系統、鶴08〜13系統を除く鶴川駅発の全系統です。
*東海自動車の元小田急BU10Kに廃車発生
●読者からの情報●
石村亮さんからの連絡によりますと、小田急バスから東海自動車に2台が譲渡された55年式川崎重工−いすゞBU10Kのうち、1台が廃車になりました。(いつも情報ありがとうございます!)
この車は西東京バスの注文流れ品を小田急が購入したもので、生田営業所に配置され、同社では唯一の川重ボディーが人目を引きました。1984年ごろから町田営業所に転属して活躍した後、小田急グループの東海バスに移り、伊東営業所管内で使用されていました。(この項筆者)
*高速秋田線が時刻改正、直行「フローラEX」登場(8/1)
新宿と秋田を結ぶ夜行高速便「フローラ」は、秋田自動車道の北上ジャンクション−秋田南インター間106.7kmが開通したのに伴って時刻改正が行われ、所要時間を1時間半短縮した直行便「フローラEX」が登場することとなりました。角館、協和(羽後境)に停車する便も20分のスピードアップになります。運賃は変更ありません。
*吉祥寺駅〜北野線、夏ダイヤで経由地変更(7/21)
学校の夏休みに対応した夏ダイヤの実施に併せて、吉祥寺駅〜北野間の路線は、運行経路が変更になりました。
これまでは吉02系統(千歳烏山駅行き)の支線として、新川を経由し、下本宿の一つ手前の南牟礼から北野中央通りに分かれていました。7月21日以降は吉12系統(三鷹台団地経由・下本宿行き)を延長する形で、下本宿からいったん新川方へ行き、南牟礼停留所に立ち寄らず北野折返所まで入っています。吉12系統は北野行きと下本宿止まりの二本建てとなりました。
*鶴07系統が時刻改正(7/14)
鶴07系統(鶴川駅〜こどもの国〜奈良北団地)は7月14日、時刻が改正されました。ご利用の際はご注意ください。
*NTV系の旅行番組に渋25系統が登場(7/12)
日本テレビ系「ぶ・ら・り途中下車の旅」(毎週土曜日午前9時半〜)7月12日の放送分は、「街道の穴場探検・小田急バスの旅」ということで、渋25系統(渋谷駅〜三軒茶屋〜狛江駅)が取り上げられました。俳優の木之元亮さんが「旅人」となって、沿道の見どころを紹介する趣向です。
大橋(大坂上)の大江戸東山温泉、30年前のミゼットが現役で配送に活躍している三軒茶屋の氷屋さん、東京農大などが登場しました。世田谷区役所入口前の円光院幼稚園は、道路側と奥の園内で園児送迎用の列車(遊園地で見かける例の汽車ポッポ)を運行しているそうで、鉄道ファンの血が騒ぎます(笑)。
それにしても、渋谷のターミナルでは確かD377号(いすゞナロー車)に乗り込むシーンが出てきたのに、なぜ次のコマではD694号(三菱大型車)に木之元さんが座っていたのでしょうか…。
*向11系統が経路変更(6/30)
向11系統(向ケ丘遊園駅〜長沢〜あざみ野駅)はこの日、運行経路が変更され、全便が聖マリアンナ医科大学病院を経由するようになりました。従来直進していた長沢の交差点から折れて、病院入口、病院前に立ち寄り、再び長沢交差点に戻ります。長沢停留所は位置が変更され、分かれ道側の方で乗降します。
この改正で向12系統(大学病院止まり)は向11系統と同じ経路になり、向ケ丘遊園駅と大学病院の間は両系統交互で日中10分間隔と、利用しやすくなりました。一方、あざみ野駅〜聖マリアンナ医科大学病院(系統番号なし)の便は廃止されています。
*境21系統が時刻改正(6/16)
境21系統(武蔵境駅北口〜桜堤団地)は6月16日、時刻が改正されました。駅前停留所まで確認に行きましたが、特にこれといった改正の目玉はないようです。深夜バスも引き続き運行されています。
*「2008年横浜五輪」招致ステッカー車が出現(6/13)
2008年夏に開かれるオリンピックの招致を、大阪市と競い合っている横浜市。大阪周辺では民間の路線バスにPRステッカーが張られているようですが、小田急バスにも、横浜市の五輪招致ステッカーを付けた車が出現しています。それも、横浜市内に路線を持つ生田・町田営業所ならまだしも、通常は多摩川より南に行かない武蔵境営業所の車にも付けられました。
※追記
=上記ステッカーの件を取材してわずか数日後、今度は各車両とも次々にはがされ始め、7月10日現在では武蔵境のステッカー掲示車はC8181号車だけとなってしまいました。あっという間でした。結局、五輪候補は大阪市に決まってしまいましたが、それを先取りしていたのでしょうか(苦笑)。
*下連雀バス停(下り側)が移動(4/21〜)
吉祥寺駅南口発の各系統(吉11系統を除く)が停車する「下連雀」停留所(三鷹市下連雀1丁目)が、停留所前でビル新築工事が始まったため、吉祥寺駅側に約50メートル移動しました。期間は4月21日から当分の間ということです。上り側は変更ありません。
*成05(成城学園前駅〜狛江駅)系統を新設、停留所変更も
かねて要望が多かった系統がついに実現しました。成城学園前駅北口を出て、仙川駅入口を通り松原交差点までは成04(調布駅南口行き)と同じですが、松原から左折、狛江市役所を経由して狛江駅北口のロータリーに入ります。車両は成04などと同じ社番300番台のナロー車で、1時間2〜3本のダイヤです。
これに伴い、松原交差点付近と狛江駅付近で、停留所の新設・変更がありました。松原では、仙松通り側北方の狛江ゴルフ倶楽部前に「和泉本町3丁目」、狛江通りの東京航空計器前に「和泉本町」をそれぞれ新設。調布駅方面行きのみ停車していた「狛江駅入口」は、渋谷方面行きにも乗り場を設置するとともに、「東和泉1丁目」と改称されました。
*吉祥寺駅方面行きで「文化園前」停留所復活
吉祥寺通りのバスレーン実施に伴い撤去されて久しかった、武蔵野市御殿山の「文化園前」上り停留所が5月16日、復活しました。この停留所は都立井の頭自然文化園の正門前に位置し、三鷹市内方面からの利用者には便利になりそうです。
ただしバスレーン時間帯(平日の7時−10時、16時−19時)は全便通過するほか、京王帝都電鉄と共同運行の吉14系統は時間帯にかかわらず停車しません。
*携帯電話の電源切断を呼び掛け
公共交通機関での携帯電話使用が社会問題化している折、小田急バスは路線バスの車内掲示で、乗車中に携帯電話の電源を切っておくよう呼び掛けています。
それによると、理由は「他のお客様のご迷惑」といった抽象的なものでなく、ずばり「植え込み型心臓ペースメーカーに影響を与えることが分かっており、車内に装着した人がいる場合があるため」。携帯電話での通話だけでなく、電源をONにしておくだけでも、ほかの乗客の生命にかかわるという趣旨のようです。
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